世界の雑穀米と失われた作物
イネやコムギ、イモ類などの雑穀は世界中に分布していましたが、その地域独自の雑穀も数多くあります。
アフリカの雑穀は乾燥に強いモロコシが中心で主食として栽培されていますし、インドの雑穀はインドビエ、サマイ、コドラなど様々な種類があります。
アジアの雑穀はみなさんもご存知の通りアワやヒエなどで、アメリカの雑穀はトウモロコシ(これも雑穀ですよ)やアマランサスです。
古くから雑穀栽培をしていた先人達も、現代の人々と同じく、より良い品種を作る為に試行錯誤していました。
暑い地域、寒い地域などでも育つように、品種改良を繰り返された雑穀たちは、そうして何度も生まれ変わって、今わたしたちの食卓に並んでいます。
そんな中で、絶滅してしまった雑穀たち、すなわち、「失われた作物」も数多くありました。
南米ではマンゴと呼ばれる作物が多く栽培されていましたが、これは20世紀を迎える前に姿を消したといわれており、インドからヨーロッパにかけて起源してとされるマナグラスも同じように姿を消しています。
分かっているだけでも、失われた作物は10以上ありますので、計上されていない物を含めると、もっと数多くの雑穀が絶滅したことになります。
人によって生み出された作物が、また人から栽培されなくなり、絶滅していったことを考えると、これらは一体どんな味がしたのだろうかと気になりますね。
このように、大陸から大陸へ伝わっていく過程で、その土地になじめずに消えていった雑穀もあれば、生まれ変わり、世界に適合して、今日もわたしたちの食を潤してくれる雑穀もあるのです。
何にせよ、現代の人々が雑穀米の長所を理解して、雑穀米ライフがブームにまでなっていることを知れば、試行錯誤した先人達も喜んでくれているのではないでしょうか。
■スポンサードリンク